かぼちゃ
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日本かぼちゃ

「日本かぼちゃ」は古くから日本でよく食べられてきました。和食との相性がいいため、市場でもこの品種がメインで販売されていました。「日本かぼちゃ」と一口に言っても、そこから枝分かれした様々な品種があります。

「日本かぼちゃ」って?

南瓜君タイプ1 「日本かぼちゃ」の一番の特徴は、独特のねっとり感です。さらに甘みが少なくて水っぽい点も特徴といえるでしょう。特に醤油との相性が抜群のため、煮物を作るときに頻繁に使います。見た目の特徴としてはヘタの断面が五角形で肩が盛り上がり、小型のカボチャです。また表面はデコボコしていたり、溝があるものが一般的ですね。なかには表面がツルンとなめらかなものもあります。以前は200種ほどの品種があって日本各地で盛んに栽培されていました。けれど、今では残念ながらその主役の座も「西洋かぼちゃ」に取って代わられ、数えるほどしか種類はなくなってしまいました。「日本かぼちゃ」の原産地は中央アメリカといわれています。16世紀に日本に漂着したポルトガル船がカンボジア産の種子を九州の大分県に運んだのが始まりと考えられているんですよ。別名をタウナス、ボウブラとも呼びます。

「日本かぼちゃ」の品種

「日本かぼちゃ」にも様々な品種があります。みなさんは何種類知っていますか?数多くあるなかで、代表的なものをいくつか取り上げてみましょう。

黒皮

黒皮は本当に今ではほとんど見かけなくなった品種で、高級料理店でよく使われています。小型で見た目はキレイで、味は水っぽくて、あまり甘くないのが特徴です。溝が深くて濃い緑色をしていて、旬は初夏となっています。

菊座

菊座は「日本かぼちゃ」の中で最も代表的な品種です。皮がまるで菊の花のように縦に並んでいることから、こう名付けられました。軟らかくて、水っぽいので薄い味付けの煮物などにピッタリだと思います。しっかり調味料の味をしみ込ませたい料理には向いていません。旬は夏から秋にかけてです。

鹿ケ谷(ししがたに)

鹿ケ谷は京都の伝統的な野菜の一つとして知られています。180年前に突然変異によってできた、ひょうたんの形をしている珍しい品種なんですよ。今は年間2000個程度が細々と作られている状態で、料亭用や観賞用がほとんどになっています。身がぎっしり詰まっていて、しかも粘り気があるので、煮炊きしても形が崩れないのが嬉しいですね♪

ちりめん

「かぼちゃ」の表面がちりめん状に縮れているように見えるので、この名前が付けられました。見た目は全体的に白っぽくなっています。イボの部分もおいしいんですよ!低カロリーという点も特徴の一つと言えるでしょう。

「日本かぼちゃ」は消えちゃうの?!

南瓜君タイプc 昔はたくさんあった「日本かぼちゃ」も、今ではごく少数になってしまいました。というのも、江戸末期に日本へ「西洋かぼちゃ」が伝えられてから、人々は甘みが強くて調理しやすい「西洋かぼちゃ」を好んで食べるようになったのです。これは時代とともに私たち日本人の嗜好(しこう)や食生活が洋風に変わったためだと考えられます。そうすると必然的に「日本かぼちゃ」の人気は落ち、栽培農家の数も減ってしまいますよね。なので、高級料亭などでしか味わうことができないのが現状でしょう。長いこと日本人が食べていた「日本かぼちゃ」が次第に市場から消えていくのは淋しいですね…。ただ「日本かぼちゃ」の中には京野菜として有名な品種もいくつかあり、その京野菜そのものの人気とともに「日本かぼちゃ」全体の人気も少しずつ復活の兆しを見せています。低カロリーでヘルシーという点をもっと前面に出して売り出せば、健康志向の人たちにも喜ばれると思うのは、私だけでしょうか。甘さは少なく、水分の多いことが欠点のようにも見えますが、調理方法を工夫すれば、おいしく食べられると思います!


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